NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク
〒114-0021東京都北区岸町1-9-19
TEL/FAX.03-3906-5614
●お申し込みフォームはこちら
(NPO法人フリースクール全国ネットワークのホームページにうつります)
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「ゆれて、迷って、今がある」
子どもにとって一番自分をわかってほしい存在であるのが親です。
でも親にとって不登校やひきこもりになった我が子と向き合い、理解していくことはそう簡単ではありません。
さまざまな経験をし、今、子どもといい関係を築いている親の皆さんに登場いただき、体験を通して、どのようなことを大事にしていったらよいのか、全国大会の最後に考え合いましょう。
95歳の大田堯さんは、日本の第一人者の教育研究者で、「生命」の根底から教育とは何かを問い続けてこられています。
大田さんの歩みを描いた映画『かすかな光へ』(森康行監督)は全国300ヵ所以上で上映されています。また、これまでの著作を大田さんが自ら編集した『大田堯自撰集成』(藤原書店)全4巻も刊行中です。
今回は「生命を尊重するとはどういうことか」「子どもの学ぶ権利はどうしたら満たされるのか」「生きるとは・学ぶとは」ということについて語っていただけると思います。
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大田堯(おおたたかし)さん プロフィール
教育研究者。東京大学名誉教授、都留文科大学名誉教授。日本子どもを守る会名誉会長。東京帝国大学文学部卒業。東京大学教育学部教授、日本子どもを守る会会長、都留文科大学学長、日本教育学会会長などを歴任。専攻は教育史、教育哲学。現在も、講演や執筆にエネルギッシュに取り組んでいる。広島県出身。
主な著作は「かすかな光へと歩む」(一ツ橋書房)、「教育の探求」(東京大学出版会)、「教育とは何か」(岩波新書)、「地域の中で教育を問う」(新評論)、「子は天からの授かりもの」(太郎次郎社)、「生命のきずな」(偕成社)「子どもの権利条約を読み解く」(岩波書店)ほか多数。
当事者交流サロン
不登校やひきこもリの当事者ならではの経験・気持ち・悩み・苦しみ、そして楽しく過ごすコツなど、他の人と語りたいこと、聞いてみたいこと、いろいろあると思います。
この合宿には、そうした当事者・経験者も多く参加されます。そして、毎年交流サロンの時間をとっています。
どうぞまずは聞きに来てみてください。20代・30代の青年どうしで、心おきなく交流しあいましょう。
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◎この時間は、当事者どうしの交流の場として設定しております。
それ以外の方(親・支援者の立場の方など)は参加いただけませんので、ご理解ください。
発達障がいと不登校 〔アドバイザー:木村一優さん=精神科医〕
さまざまな個性・特徴をもつ子どもの存在は、なかなか周囲には理解されにくいことが多いのではないでしょうか。
子ども自身は家庭の中で、学校の中で、様々な場面でとまどい、周囲の大人もわからないがゆえに、子どもをおいつめる対応をする場合もあります。
目の前の子どもと向き合う中で、私たちはどう考え、何をしていけばいいのかを精神科医の木村一優さんとともに皆さんで考えあいましょう。
家庭で育つ・ホームエデュケーション
不登校の多くの子どもたちは家庭で過ごしていることと思います。家を中心に育つことを一つの成長の在りかたとしてとらえているホ一ムエデュケーション。海外では広く行われています。
このホームエデュケーションについて生きた学び合いをしましよう。実際にホームエデュケーションでお子さんが育った家庭の方も多く参加する場にしたいと思います。
子どもの居場所・フリースクール
日本では、不登校の子どもが増加し、一定の割合で存在し続ける中で、フリースクールの歴史もいっしょに歩んできて、今や約30年となります。
この間、フリースクールなどは子ども中心の学びの場、居場所として、不登校の子どもの学ぶ権利を拡充してきました。
最近の動きである「多様な学び保障法」や通信制高校との連携についてもとりあげたいといます。
関西で長年フリースクールを運営してきた中林和子さんと―緒に考えあいます。
医療・相談機関との関わり 〔アドバイザー:森英俊さん〕
親の会では、あちこちで不登校の子どもたちへ過剰な医療の話が出ており、中には深刻なケースも聞かれます。
不登校にともなう様々な身体症状や昼夜逆転にも医療が介入し、薬の副作用が出ていたり、医者が理解してくれないともがいている子も沢山います。
ちょっとおかしいと思ったら、「早期発見・早期対応」などとよく言われるように、すぐに医療的な関わりが必要なのでしょうか? 医療をすすめられたら、どう考えたらいいのでしょうか。医療との関わりによって子どもが苦しんだり傷ついていたりしているように見えるとき、どう対応したらいいのでしょうか。
子どもたちにとって必要な医療とはどういうものなのか、内科・小児科医の森英俊さんと、皆さんとで一緒に考え合いましょう。
引きこもり・きつい状態の子どもとの関わり 〔アドバイザー 奥地圭子〕
学校へ行かないことから、ひきこもり、家庭内暴力、リストカット、強迫神経症、拒食・過食・不眠・昼夜逆転などにつながって、本人もきつい状況になっていることがあります。
こうした不登校にからんだ二次的症状は、周リもどうしていいか、わからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
30年以上親の会やフリースクールで、多くの子どもや家族とかかわってきた奥地圭子と共に、深め合っていきましょう。他の人の経験も参考になると思います。
不登校支援のあり方〈山下英三郎さんを囲んで〉
不登校の子どもと関わる大人には、家庭での関わりはもちろんのこと、学校や教育委員会でも、担任、管理職、保健室、カウンセラー、学校医、適応指導教室、ソーシャルワーカーなどがあり、そのほかフリースクールや訪問活動、民生委員や、地域の活動、医療やカウンセリング、相談活動などなど、まだまだあると思います。
このように子どもに手をさしのべる「支援」の取り組みや枠組みは多様にあリます。
子どもにとってどんなことが大切で、それを尊重しながら子どもの最善の利益につながるサポートをすすめるには、何を基本において、どんなことをしていったらいいのでしょうか。
スクールソーシャルワークの草分けとして長らく活動されてきた山下英三郎さんを交え、それぞれの立場から子どもと向き合っている方々にご参加いただき、一緒に考える時間にしたいと思います。
不登校と自己肯定感〈多田元さんを囲んで〉
学校へ行っていないと世間の目も気になるし、余計に自分自身を否定的にみるようになりがちです。
自分らしく生きていくためには、今の自分のありようを認めていくことが大切です。
いわゆる自己肯定感をはぐくむにはどうしたらよいのでしょうか?
ご自身不登校の親としてお子さんと関わり、弁護士として数多くの少年事件にも携わるなかで、子どもの自己否定感/自己肯定感に向き合ってきた多田元さんを囲んで、皆さんと一緒に考えていきましょう。
分科会1:不登校入門編 〈内田良子さんを囲んで〉
お子さんが不登校になった時、「わが子がなぜ?」と動揺し、焦って、学校へ行かせようとします。
ちょっと待ってください。子どもの事情があります。
子どもはなぜ不登校になるのか、カウンセラーの内田良子さんを講師に迎え、基本的なことをしっかり考える場をつくりました。
お子さんが不登校になって間もない方、合宿に初めて参加する方など、どうぞご参加下さい。
★8/30土・1日目19:00~20:00 [会場:浦和ロイヤルパインズホテル]
●8/30土・1日目15:45~17:30
関東での開催、ということで、いろんな人を招きやすいので、いろんな人の話を聞きたい、という声が上がりました。
一方で、いろんな人をお招きしても、聞けるのは時間が限られいてもったいない、という意見もありました。
そこで、今回は実行委員会で、工夫をしてみました。
今回は3人をお招きして、この時間30分ずつリレー方式で、ミニ講演をいただき、最後に3人に対談形式でお話を伺うやり方です。
お願いするのは、内田良子さん・多田元さん・山下英三郎さんのお3方です。みなさん当事者の視点を大事に不登校を捉えてこられ、25年間の合宿大会でも数多くお付き合いいただいて、私たちが多くを学んできた方々です。
今回の講演では、「不登校」について、3人のそれぞれのお立場からを語っていただき、多面的に深める時間になればいいな、と思います。
そして、1人1人話したいこともいっぱいお持ちで、こちらも聞きたいこともいっぱいあります。この講演会では時間不足になるかも知れませんが、3人とも翌日の分科会では分かれてアドバイザーもおつとめいただけます。ぜひその時間も使って補うことができれぱと考えて、こういう形で企画してみました。
どうぞ、3人のお話を楽しみにしてください。
(8/30土・1日目14:00~15:30)
不登校をしている子どもたちは何を思い、何を感じているのでしょうか。
また、不登校の経験を通して成長していった若者たちはどのように人生を作っていっているのでしょうか。
当事者が体験や思いを語ってもらうプログラムは、毎年持っていますが、どの年も参加者から「うちの子は、何にも話してくれない、親がわかる話をしてくれないけれど、当事者の声が聴けて、自分の子どもがどんなことを感じていたり、受け取ったりしているのかがわかって、いちばんよかった」と好評です。
今年も当事者の声から学び合って、そのあとのプログラムで深めていきたいと考えました。
(8/30土・1日目13:30~14:00)
今大会のスタートは、当ネットワーク発足当時から代表をつとめてきた奥地圭子より25回めの記念大会の冒頭ということで、みなさへのやや長めのごあいさつとして「大会25年~不登校の子どもの権利はどこまで前進したか」と題してお話しさせていただきます。
今年は、子どもの権利条約批准20周年でもあります。子どもの苦しみ、悩み、生きづらさと向き合ってきた親の会・フリースクールといった活動を、不登校の子どもの権利を守り、広げるという視点から、四半世紀を振り返ります。
そして、今後の展望を皆さんと考えあいたいと思います。
◆◆8/30(土):1日目---------------------
12:00●開場・受付
12:50~13:00●アトラクション
13:00~13:30●オープニング
13:30~14:00●「大会25年~不登校の子どもの権利はどこまで前進したか」(当ネットワーク代表 奥地圭子)
14:00~15:30●子ども・若者シンポジウム「不登校は私の原点」
15:45~17:30●ミニ講演会 「不登校をどう考えたらいいのか」
講師:内田良子さん(カウンセラー)、多田 元さん(弁護士)、山下英三郎さん(スクールソーシャルワーカー)
17:30~19:00★「浦和ロイヤルパインズホテル」へ移動 & 宿泊者チェックイン
19:00~22:00★タ食会&参加者交流会
◆◆8/31(日):2日目---------------------
9:15~12:00●テーマ別分科会 ※8つの分科会+当事者サロン
12:00~13:00●昼食
13:00~14:15●大田堯さん講演「生きること・学ぶこと」
14:30~16:00●親シンポジウム「ゆれて、迷って、今がある」
16:00~16:30●エンディング
日本に登校拒否・不登校が急増し始めて約40年、現在も多くの子どもたちが学校が苦しいと感じています。
この状況の中、主として親がつながる「登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」が1990年に誕生、主としてフリスクール・居場所がつながる「フリースクール全国ネットワーク」が2001年に誕生、今では両者が協力しあって、不登校・引きこもリに関して学びたい、交流したい、出会いたいという気持ちから、年に1回全国から集うようになりました。
大会はいろいろな地域の持ち回りで開催されてきましたが、今年は5年ぶリに東京近辺での開催となり、大人は大人の、子どもは子どもの実行委員会で企画・準備をすすめています。
内容を見ていただくとわかリますが、講演や分科会、当事者の生の声が聞けるシンポジウムなどフログラムが満載、笑いあり、涙あリ、ホッとしたり原点が分かったリ、得られるものが多いと思います。
特に、講演では95歳の大田堯さん、また全体会場で一度に内田良子さん、多田元さん、山下英三郎さんという全国ネットおなじみの講師の話が聞けます。
子どもたちも楽しく遊べたり、友達との出会いもありますので、家族旅行としてもご検討ください。
また、いろいろな分野で関心をお持ちの方々もどうぞ。
ご参加をお待ちしています。
NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク代表理事
奥地 圭子
子ども合宿「にこにこニッコリ」の情報は、Facebook(フェイスブック)のサイトを立ち上げました。
こちらの方をどうぞご覧ください。